コラム
解説 | 「樹脂」って何だろう?
樹脂とは、文字どおり樹木に含まれている油成分のこと。「天然樹脂」と「合成樹脂」に大きく分かれます。まず「天然樹脂」の代表的なものといえば、私たちが創業時に着目した松根油(パインタール)。蒸留装置によって約210℃まで溜出しながら作る「松根テレピン油」は、浸透性が強くて溶解力も高いという特長からペイントやシンナーなどに最適で、蒸留釜に残った重質油から精製する「パインタール」は、軟化効果や分散効果をもつことからゴム用軟化剤として用いられています。一方で「合成樹脂」とは、天然樹脂と似た性質を持つ物質のこと。有機化学が発達したことで合成できるようになりました。この恩恵を受けて私たちも合成樹脂分野へと進出。現在の主力製品である「ウレタン塗膜防水用改質剤」や「エポキシ樹脂用改質剤」が生まれたのです。創業から現在、そして、これからも、私たちは「樹脂」とともに歩んでいきます。